か細くて、箸しかもったことがないようなイメージが多いと思います。
ピアノの音が繊細で、きれいなことがそういうイメージにつながるのだと
思いますが、
実際は何百キロという力で張られた金属の弦との戦いを
しているといっても過言ではありません。
また重力の力で鍵盤が戻る仕組みなので、
どちらかというとアスリートのような運動量ともいえます。
特に大きいピアノを弾く時や、長くて迫力のある曲を
演奏するときには、マラソンランナーのような持久力さえ
必要となります。
そのために日ごろから毎日の練習で鍛錬することが
要求されるのですが、
持久力ということが大きなポイントになってきます。
だいたい、曲のクライマックスは後半や最後に
ある曲が多いので、そういうときに一番大きな力を
出せるように、他の場所では力を無駄に使わないことが必要になってきます。
無駄に使わないということをうまくやれるようになると
音質も軽やかな明るい音を出せるようになり、より
クリアな音を響かせることにもつながります。
初心者はとにかく楽譜を読み、
両手で弾くことから始めますが
ある程度それができるようになったら
その無駄な力を抜くという技術を身につけていくことが
とても大切です。