陸上競技でいうと長距離競走にでることに近いと思います。
走り方や最初から最後までのペース配分などが
とても重要です。
もちろん、曲の緩急や強弱やメゾフォルテなどの陰影を
つけることが先決ですが
最後の方にクライマックスがあり、盛り上げなければならない場合は
特に、最後の力を振り絞るというより
力をとっておいて、最大限の力を出すことができるように
体力を残しておかなくてはなりません。
そのため最大限の表現を行いながら
力をなるべく節約することが大切になってきます。
また、そういう技術は急にできるものではありません。
日ごろの練習曲やバッハなどのポリフォニー音楽を
丹念に練習することによって、
無駄のない奏法を身につけることが必要です。
レッスンでそういう技法をいつも練習できるように
指導しています。