2008年01月20日

聴音ってしっていますか

聴音という言葉を聴いたことがありますか。

音大を卒業した者にとっては世界共通語のように
何のことだかすぐわかりますが

専門用語なので知らない方も多いと思います。

それは簡単な8〜12小節の単旋律を
ピアノで決められた回数だけ弾いてくれたものを
正しく楽譜に書くという作業です。

何調の曲で何拍子で何小節かは
教えてくれるのですが
それ以外はまったく未知の曲を
楽譜に書かなければなりません。


音はもちろんリズムや休符も正しく
書かないといけないので
気が抜けないテストになっています。

これは必須科目でもあります。

聴音は音大受験の方は必ず練習しておかなければならない
ものですが
特に音大を受験しない方も
やるととても演奏に関係してくると思います。

第一に楽譜の成り立ちや楽譜自体を
理解することができます。
どうしてこういう風にその作曲家が
書いたのか、また
フォルテメゾフォルテの違いは聴音ではないですが
八分音符にしたのだからこういう風に
短くなるとか、
楽譜の意味をよく知ることができます。

そのほか、いつも楽譜から新しい曲を
練習していると思いますが
耳から聞いたものを具体化するということによって
感覚を養うことができるし、
まだ演奏したことのある曲にはなかった
リズムや調性をしることができ、
今後の新しい曲をやるときの
いい道しるべになることも多いとか
いろいろ利点があると思います。

当教室では時間に余裕があると
聴音を少しずつやるようにしています。

弾くばかりだと集中力が落ちてきたというときにも
いい気分転換になるので
そういうときもやるようにしています。


posted by 小川先生 at 23:09 | 日記