ピアノ伴奏でも歌の合唱でもいいです。
他の人といっしょに同時に演奏するという経験は
独奏ばかりになりがちなピアノを弾く者にとってとても
興味深い経験ができます。
まず最初に気がつくとおもいますが
速さ(テンポ)がとても重要です。
必ず同じテンポで演奏し続けないと
複数であわせるときは絶対に合いません。
どんな場所でも同じ速さで練習しておく
ことが大切です。
そのほかには他の人とのバランスです。
曲に主題というかメロディーが存在しますが
いろいろなパートがメロディーを演奏する場所が
出てきますが、自分がメロディーのときは
がんばって目立たなければなりませんし
他の人がメロディーのときは
他の人の邪魔をしないように
ひっそりと演奏することが必要になってきます。
また曲自体の大きさ(フォルテメゾフォルテなど)
もどこからなのかどこまでクレッシェンドなのか
またはリタルダンドなのかア・テンポなのかを
綿密に打ち合わせて、みんなが息を合わせなければなりません。
まるで何かを話し合って相談して
それを発表しているようです。
特に伴奏を必要としないピアノのような楽器を練習する
人にとってそれは表現の妨げのようにさえ感じることも
あるかもしれませんが・・・・
これは人間形成に必要な協調性というものを
深く考え経験できるよいチャンスではないかと思います。
当教室では発表会のときなどに
合奏の場をなるべく持つように心がけています。
他楽器との共演はもとより
ピアニスト同士のデュオや連弾を
独奏のほかにプログラムにいれるようにしています。